2.3月20日〜ビョウインジャーの発展の巻

出演する団員がそろったのは、本番前日の夜9時でした。
田中さんが到着すると、みんな一斉に台本を持って立ち上がった!
やるぞ!
しのぶ「うちの芝居は集中力でつくるんだ!」



輝「どうだ!?かっこいいだろう。ふははははは」
輝さんは自前のタイツで絶好調です。



さあ、台本を持ちながらも演出がバシバシとつけられていきます!
台本だけでも爆笑ストーリーなのに、動きが入ると
バカっぽさが満開o(^3^)o


舞台は2003年4月1日の、とある病院…
医者「あっれー?どうして患者さんが来ないんだー?」



看護婦A「ちょっと、センセ、なんかまずいことしたんじゃないですかー?寄らないで、しっしっ」
医者「ええー、そんなハズはー」



看護婦B「ちがうわよ(フワサッ。髪をかき上げる)、今日は4月1日よ!」
医者「そうか!今日から国民保険の個人負担が3割になったのか!」
看護婦A「だから患者さんは病院に来たくても来れないのね!?」



看護婦A「患者さんのこない病院なんてやり甲斐ないわ。あたしやめまーす。センセ、アデュー♪」
医者「ショーック!ガガガガーン!」
看護婦B「ちょっと、センセ、しっかり!」

そこへ、向かいの橋場親子が登場。
事態は急展開(?)
娘の悲鳴!そして、
怪しげなタイツを見え隠れさせながら、毛布をかぶった橋場父が倒れ込んでくる!



娘「先生!お父さんを助けて!」



演出・しのぶ「そこで看護婦が毛布を持って。タイツ見えないようにね」
医者「さあ、見せてください!あなたは僕の未来ですから!!」

父の腹痛は、胃に穴があいたためと診断された。
医者「すぐ手術が必要です!」
看護婦A「キャー!手術料が入るの!?うちの病院ガッポガッポ!!?やったー」



娘「お父さん!どうしてこんなになるまで黙ってたの!?(涙)」
父「アイタタタタタ…本当ははやく先生に診てもらおうと思ったんですが…うち、保険払えてないんですよ」
医者・看護婦B「えっ…!それじゃあ…全額負担…」



おっと!「全額負担」の文字を耳にした瞬間、娘がいきなり立ち上がった!

娘「そんな!うちにそんなお金ありません!
お父さん毎日一生懸命働いてるのに!こんなのヘンですうーーーー!!(怒)」
医者「うっ…(うつむく。わなわな)」



怒る娘に、しかし、父は優しくさとす。
父「…フッ…いいんですよ…貧乏人は…病院に来ちゃあいけないんですよね…ウッ!」
娘「お父さぁん!!!!」
看護婦「橋場さん!!!」
悲劇!父はこのまま世を去ってしまうのか?!
泣き崩れる娘。



医者が耐えきれなくなって叫ぶ。
医者「ウオオオオオオー!僕は医者というものは、分け隔てなく
命を救うものだと思ってきたのにー!!!
たかが金のせいで、金のせいでー!!!
橋場さん、僕は今、あなたを救いたい!人間として!!」

しかしその叫びもむなしく響くだ…け………あれ?…



父「フッフッフッハッハ、先生、今の言葉、しかと聞きました!」
なんと重傷の父がすっくと立ち上がった?!
全員「え、ええええっ???!(驚)」
父「娘よ、驚くでない。私の真の姿を教えよう…」
そしておもむろに毛布を翻しクルクル回り出す…!?

父「ハニーーーーーー!フラッシュウウウウ!!!」
全員「キャーーー!!!!?????」


…一体、父の身に何が?
そして、白石みんなの病院は、今日で閉院を迎えてしまうのか?
安月給の看護婦に未来はあるのか?

次項、「活躍の巻」に続く!




ゆうみ「休憩時間でーす」
輝「仲良し親子でーす」

輝さんはこのタイツ姿がたいそうお気に入りの様子だ!


輝「ふっはっはっはは!俺、こういうの大好き!!!(喜)」

「活躍の巻」へつづく!

inserted by FC2 system