劇団一揆 アンコール公演

パンドラ〜秘められた過去〜

第12作 作・演出/橋田志乃舞

- 罪は邪悪か希望か -

上演:2000年2月18日(金)〜20日(日)
会場:フリースペース琴似日食倉庫コンカリーニョ
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ごあいさつ

劇的空間を求めて 〜劇団代表 橋田志乃舞
 
 昨年11月、江別の「ドラマシアターども」さんにて「パンドラ〜秘められた過去〜」を上演させていただいたとき、初めてお会いする多くのお客様に見守られて、私たちは本当に体の奥から、ほとばしりくるような感動にうちふるえることができました。
 お客様の息吹が伝わってくる、あの真に劇的な空間を求めて、再びパンドラの世界を訪れたいと思ったのは12月。皆様の声に支えられ、今度はこのコンカリーニョで新しいパンドラの扉が開きます。
 ありがたいことに、江別でも札幌でも「レンガ」というあたたかな土の香りに包まれて、都会の普段の生活では、ほとんど望めない人間らしい空間での公演。
 今、私は再びあの舞台の上で、いつも見慣れているはずの劇団員の新しい顔と、しばらくごぶさたになっていた暖かいお客様の新しい呼吸の中に包まれることを夢見て、毎日緊迫した稽古時間を過ごしております。
 泣きたくなるような厳しい積み重ね。一人ができなければ役者もスタッフも全員で見守る。そんな永い時間を超えてカベにぶつかりながら、そんな日々も何でもないことのように、笑い飛ばせるようになっていく仲間を誇りに思うその瞬間、たとえようもない幸福感に漂うのです。それでも家に帰ってニュースに目をやると、あまりにも信じられない暗い世界が、現実として横たわってくる。
 誰が、いつ、どうして世界をこんな風にしてしまったんだろう。こんなことを考えているのは、私一人ではないことをよく知っています。ただ一人で考えつづけるには、それはあまりにも深く、苦しいことだから、いつの日かあらゆる多くの人々と一緒に考えられる日を夢見て、沈黙しているに過ぎないのではないでしょうか。
 今日、私共の公演にいらしてくださった皆様、確かに重く苦しい現実を演じますが、私たちの舞台では一人では考えられないことを、一体となって考えられるその場として存在します。ですから、苦しいことも悲しいことも、どうぞ一緒に叫んでください。そしてまた明日、一緒に元気になれるのでしたら、こんなに幸せなことはありません。
 お寒い中、ここまで色んな思いをして来てくださった方々。そして毎日働いた大切なお金を、私達を観るために使ってくださった皆様に、心からお礼を申し上げます。
 本日は、誠にありがとうございました。

ストーリー

 老人ばかりを狙った殺人犯は、なんと20代の女性だった−。
 犯罪史上類を見ない女性の連続殺人犯を追いかける記者二人。
 TVや雑誌では語られることのない事件の真相。
 “なぜ、殺したか?”はほとんど知らされていないことに私達は日々不安と不満を抱え込む。
 −これは、事件の真相解明を通してぶつかり合う女達の生き様である−

キャスト&スタッフ

●キャスト

桐柳時子/橋田志乃舞
笹森綾/柴田英梨子
秋山静香/森田羽兎
コロス/橋本真美
コロス/山北エリカ
コロス/如月未歩
コロス/紺屋友里
医師:井上/野村昌弘

●スタッフ

脚本・演出/橋田志乃舞
助演出/柴田英梨子、サトウキイチ、如月未歩
舞台監督/橋本真美
舞監助手/橋場輝、蛭田美幸
照明/橋本真美、菅生宏明
音響/三上文孝
舞台美術/山北エリカ、熊一徹
小道具/紺屋友里
衣裳/安斉恵子、MaSa、桜木しょうこ
制作/富堂保則、石川寛人、橋場輝、森田羽兎、星原海、野村昌弘

●協力

ドラマシアターども
スタジオAct
福田舞台
演劇集団超級市場
シアターラグ203
劇団TAKE−OFF
演劇集団なたく
FC一揆横丁
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