キャスト&スタッフの意気込み!
【橋田 志乃舞/潤色・演出】 初めて『ブンナよ木からおりてこい』の脚本に出会ったのは、高校演劇部時代。石狩地区合同公演でのことでした。原作も読まず脚本の真意をつかみ取ることもなく、それでも夢中になって演じた芝居に、今、本気になって取りかかっている私。 人生を決めるのはいつだって自分なのだ、自分の足場は自分でつくるのだ、と、あの時からブンナは私たちに呼びかけてくれていたというのに、それに気がついた現在の私は40歳を越えました。あの時の舞台を作った感動と悔いが甦ります。 いいお芝居は何歳で観ても新たな感動がある、とは、シェイクスピア・ファンの言葉ですが、ブンナも何十年と舞台化され続けてきた名作。私も今の年齢だからこそ表現出来る『ブンナ〜』が見つかると信じての挑戦だと思っています。 私が書く脚本ではないからこそ試される劇団一揆を、どうぞ見守っていて下さいね。 | |
【杉本 響/蛇役・舞台監督・照明】 ひとつの命は、沢山の命に生かされ、そして生かしあっている。その中にあって『生きる』とは、いったいどういうことなのか。 この作品を創りながら、私自身も考えさせられています。 一人の人間は弱い。 勝ち組み、負け組みなどと、弱いことはすべて悪いことみたいに言われます。 『自分は駄目な人間だ』と思って諦めてしまう。 ブンナに出て来る動物たちも弱さをもち、傲慢さや卑怯さも、とにかくあらゆることをモロだしにしてきます。 でも、どれもどこか憎めない。 なにをしていても結局、みんな必死に『生きよう』としているのです。 まるで私たちの心の様を、映し出してくれているようです。 自分なんて生きる価値もない。そう思って悩むことが当たり前のようになっている社会。目まぐるしく過ぎていく日々の中で 『生きていていい』 『生きたい』 『生きて欲しい』 『生きていて良かった』 心からそう思える瞬間を得ることが、一生のうちにいったいどれだけあるだろうか。 この舞台を通して、そうした瞬間を沢山の方々と分かち合えたなら、幸いです。 とくに子供たちに観てもらいたい。幸せは、いつもすぐそばにある。 そんな舞台にするために頑張ります。 是非観にいらして下さい! |
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【椎名 結実/カエル2役・制作】 今回もらった私の役は、本当には自分に何ができるかを試すことなく、「無理だ」と諦めているひねくれたコドモです。素直に夢を語れる友達を、つい妬んでしまって後で大いに後悔します 。 だけど、本当は諦めきれない夢を持っているやつです。大いに、私自身と重ねた上で、この役と、そして私自身と仲間たちと一緒に、芝居作りを楽しんでいきます。ぜひ、ご来場ください! |
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【霜月 あすか/衣裳】 たくさんのお客さん、特に子どもたちに、命の大切さ、生きることの喜びを 伝えたい。そのために、大人の私が踏ん張らねば!! |
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【真道 鼓海/カエル4役】 こんにちは、鼓海です。今回私はカエルの役に挑戦します。実は私、高校演劇部の時にカエル世界の芝居をした事があるんです。その時はカエルを喜ばしたり、不安にさせたりする人間役でした。なので今回自分がカエルを演じるのはちょっと不思議な感じ。 日々の稽古では、上手くいかない事ばかり。自分の頭にはイメージがあって、こうしたい!という気持ちがあるのに中々表現できない…勿論ダメ出しをいっぱいされ、もやもやが溜まる一方。 でも、自分のやりたい事は目の前にあって、やりたい気持ちがある。…これはやるしかないでしょう!! 稽古中に学ぶ事も多く、自分のあり方、また考え方も少しずつ変わりつつある感じがします。 色々な事を感じ思う今日この頃、この芝居を見に来て下さる皆さんの心に何かお届け出来るよう、一生懸命頑張りたいと思います! |
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【成田 敬憲/音響・撮影】 観劇後、「あのシーンよかったね」という会話が飛び交う舞台にしたいです。 特に今回音響スタッフをやる僕は、シーンを印象付ける効果音や曲を選び、それらを再生する絶好のタイミングを見つけ、この芝居のメッセージ性をひとつも邪魔しない音響でありたいと思っています。中には1から作曲して流す場面もあると思います。普段から作曲をかじっている僕なりのアレンジが出来ればいいなと思います。一揆が「ブンナ」をやるならどうアレンジするか。 を考え、日々ドキドキワクワクしています。音で表現出来ること・・・それは虫1匹の音でさえ、生きていることを示すことです。あまり自然音に触れていない現代の子どもたちに感じてほしいです。 聞こえてくる全ての音には命が関係していることを。そして自分も豊かに生きていることを実感し、少しでも人間という生き物らしさを失わないように、今回の舞台がその良いきっかけになれば良いなあと、強く願っています。僕にとっても今回の舞台は命を考える良いきっかけになっています。随分楽しくなりそうです。 |
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【碓氷 太以良/制作】 今回の公演は特別な想いで迎える。「父」として本格的に関わる初めての公演。できれば息子にもしっかりと記憶に残しておいてほしいくらいだ。 また「講師」としても、指導する子どもたちに是非見て欲しい公演でもある。自分の価値は自分自身で決めるもの、自分の子どもにも、そう伝えていきたい。 そして、これから未来を担う子どもたちが胸を張って「生きているだけですごいことなんだ!」と勇気を持って生きていける世の中にしていきたい。この公演はその第一歩。こう考えると、すごくやる気が出る。よし、もういっちょ頑張ろう。 |
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【桜庭 ひなこ/制作】 劇団一揆の芝居を観て、団長・橋田志乃舞脚本、演出の作品にすっかり魅了され、東京在住にもかかわらず入団までしてしまった私。役者の技量や音響など、まだまだだったのに、不思議な魅力に惹きつけられた。 今回は、その劇団一揆が初めて既成の名作に挑戦する。今まで考えもしなかったことに直面しながらの芝居つくりは、怖いほどの緊張感がある。けれども、新たなことへの挑戦の姿こそが一揆の魅力だったのではないかと思い至った。 そうであるなら、今度の『ブンナ』もきっと一揆らしいものになりそう。一揆の挑戦は、いつも、応援して下さるたくさんの方々の思いに支えられて実って行く。さあ、今回は、どんな色あいの実りになるだろうか。皆様と一緒に楽しみたいです。 |
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【しょうこ/制作】 一揆、新天地開拓。初の既製脚本への挑戦で、とてもワクワク、そしてドキドキしています。日々の稽古で、宣伝で、スタッフワークで、毎日が発見と驚きと感動の日々。団員とお客さん、団員と団員、お客さんとお客さん。すべての人の想いをつなげながら最高の舞台にします。ぜひご来場下さい。 |
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【新保 ちひろ/助舞台監督】 今回の公演で、スタッフとして各パートの動きを勉強することになりました千紘です。2月にカリキュラム稽古を受けた際に、何か一つのことにうちこむよりもいろいろなことを広く浅く知り、全体的な流れをつかむ方が自分には向いているのだと知りました。 何をやっても長続きがせず、次から次へと興味が移る。私のその特徴は 一見悪いことのように思えるけど、少しでも知っているのなら強みになる。それに、だからこそできることもあるのかな、と思い始めました。 でも、それもどう生かすかは自分次第。目指すは、頼れるスタッフ。その第一歩として、今公演どんなこともチャレンジしようと思います。 |
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【伽羅 巴/音響】 去年の1月に初子を生んでから、初めて本格的に公演に関わる。子育てに専念するため休団したが、やりたい事を我慢する自分が不満だった。しかし昔のように夢中になって周りを忘れたら、家庭に支障を来す。どうしたら家庭を守りながら、自分の人生も追求できるのか?本気で考え始めた 丁度その時、5月公演で音出しをやってほしい、と誘いが来た。 迷った。本当にできるのか!?団員に、家族に迷惑をかけてしまわないだろうか…恐怖が尽きない。でも断ったらもう先はない。実現するには私の努力だけでなく、周りの協力が必須。団員にも夫にも理解と協力を約束してもらい、決意した。彼らのためにも、必ず成功させよう。 どうか私たちの挑戦の集大成を、本番で見届けてください。 |