彼方へ… −鉛のなかを ちょうちょが とんでいく−
第18作 作・演出/橋田志乃舞
幼なじみのトオルとテツヤ。ある日、仲良く育った二人の間を引き裂く事件が起こる。それは、トオルの父の経営する会社がテツヤの父の経営する工場に仕事を頼まなくなったことだった。倒産に追い込まれたテツヤの父は自殺。 これは悲惨な過去を背景に成長する二人の葛藤の物語である…。 上演:2003年11月22日(土)〜24日(月・祝) 会場:劇団一揆稽古場 |
ごあいさつ
公演を一つ終えるたびに団員の顔を見ながら、私は「いつまでこうしていられるだろう」と不安になります。好きなことを続けられる『自分らしい自分』であろうとすれば、沢山の壁にぶち当たる真っ暗な社会があるからです。その社会の闇は、ときおり劇団の仲間関係にも大きな影響を与え、苦しめることもあります。その闇を越えるにはどうしたらいいんだろう? この作品は、そう考えるなかで生まれたお話です。生きていると人間関係に疲れることもありますが、よろしかったら、そんな日々の骨休めとして観ていただきたいと思います。
団長 橋田志乃舞